導入事例

株式会社オープントーン

  • 安定稼働
  • 運用効率化

移行前に比べ現場の運用負荷が下がり、サービスの質を上げることにも成功。安定稼働の勤怠管理システムをリンクベアメタルクラウドで実現

オープントーン
オープントーン

株式会社オープントーン

設立 2003年2月17日
代表者 佐藤 大輔
事業内容 Saas型勤怠管理システム(ICタイムリコーダーの販売・運用・開発)、WebやスマートフォンでのJavaを用いた金融機関向けソリューションや一般企業向けの業務系システム開発
URL http://www.opentone.co.jp/
利用サービス リンクベアメタルクラウド
導入前の課題
課題1

インフラにかけられるコストは決まっていた。決められた予算の中で最高のパフォーマンスを出してくれるところを探していた。

課題2

移行前の環境では、次バージョンのリリース環境が用意できなかったため、夜間にシステムを長時間止めて、サービスのバージョンアップ作業をする必要があった。

導入後の効果
効果1

予算内で必要なシステムを構築することができ、かつ柔軟なサポート体制をとってもらえたため、安定稼働が実現できた。

効果2

夜間に長時間止めて行っていたバージョンアップ作業が本番環境用サーバと待機用サーバ、次リリース環境用サーバを用意することで、リリース作業が短縮した。

SaaS型の勤怠管理システムであるICタイムリコーダー(http://www.ic-tr.jp/)を開発・提供している株式会社オープントーン(以下:同社)。同社のサービスは初期費用0円で、月額150円/人という業界でも圧倒的な低価格。加えて利用者が既に持っている交通機関のICカードや、スーパー・コンビニなどの電子マネーICカードが打刻時のICカードとしてそのまま使えるという導入のしやすさから利用者数が伸び続け、現在は約350社を運用するまでに成長している。以前、このサービスは他社の専用サーバサービスで動いていた。リンクベアメタルクラウドへ移行した理由をICタイムリコーダー事業部テクニカルマネージャーの野田氏にお聞きした。

24時間365日稼働し続けるシステムに求められるインフラとは

事例

野田氏は「勤怠管理システムは、それほどトラフィックが生じるようなサービスではないため、ioMemoryなどを搭載したハイスペックなマシンや複雑な構成は必要としません。しかし、日中だけでなく、早朝や夜中にも出勤・退勤する業種もあるため、24時間365日稼働し続けることが求められます。そのため、高性能マシンのラインアップや構成の提案よりも、ホスティング事業者が休日・夜間も含めてどのようにサポートをしてくれるかということが重要と考えていました。」と、サービスを安定稼働させるために事業者に求めることを語ってくれた。

移行前に利用していたサービスに対し、コストに関してはそこまで不満を持っていなかったが、サービスに合わせたサポート体制を取ってくれないことに不満があったという。「勤怠サービスは先にも述べた通り、24時間365日稼働することが求められます。しかし、サービスのメンテナンスやバージョンアップでシステムを一時止めること等も、もちろんあります。以前、利用していたホスティング事業者は日中でないと、メンテナンス作業の対応ができないと言われてしまいました。利用者の多い日中にメンテナンスを行うことは、システムの運用リスクを高め、ご利用いただいているユーザに迷惑をかけることになりかねません。その為、コストなども大事ですが、柔軟なサポート体制で対応してくれる事業者はないかと、改めて選定し直そうと思いました。」と野田氏は、移行を考えた理由を語ってくれた。

また、「正直、アプリケーション開発の専門家である我々は、私も含めデータセンターやサーバに関して専門的な知識もなく、それほど詳しくはありません。そのため、事業者側がどれだけ私たちに寄り添ってくれるかが重要でした。」と、自社サービス開発に自分たちが注力出来るように、事業者側がいかにサービスに合わせた体制を取ってくれるかを求めていた。

移行に際し、重要視したインフラ選定のポイント

選定をはじめた際、数社から見積もりをとったという野田氏。「選定のポイントはいくつかありました。インフラに使える予算も決まっていたので、もちろんコストは重視しました。勤怠管理システムという特性上、特殊技術や最新プロダクトの対応などはあまり重視する選定項目ではありませんでした。最先端でいくら安くても海外のサポートにメール問い合わせで返事はいつ来るか分からない・・・等のサポート対応だと困りますしね。もとより、移行を考えた理由がシステム運用上の課題に迅速かつ柔軟に対処して頂ける事業者であってほしかったので、サポート力というところは特に重視しました。」またパブリッククラウド事業者からも見積もりをとってはいたが、パブリッククラウドにはサポートの窓口は汎用窓口であるため、個別の対応がしにくく、意外とSLAが低い事がネックとなり、パブリッククラウドへ移行することはそれほど強くは考えていなかったという。

5社ほどから、実際に会ってプレゼンテーションを受けた野田氏。IaaS型のクラウドサービスで圧倒的なシェアを誇る事業者からの提案もあったが、思いの外、高いことに驚いたという。昨今、“クラウドは安い”という考えが多くの人の頭の中にインプットされている。仮想サーバ単位でみれば確かに、物理サーバを借りるよりも安く済むことは多い。しかし、転送量課金などインスタンス以外にかかってくる料金などから最終的に高くなるということがあり得る。

コストもサポート体制もマッチしたリンクベアメタルクラウド

野田氏にとって、リンクベアメタルクラウドを選んだ決め手はどこにあったのだろうか。「まず、価格が安かったことですね。他社ではサポート費用が高かったり、転送量課金などがあったりし、トータルコストが弊社の予算内におさまらない所も数社ありました。それとサポートですね。担当していただいた方が、非常に親身になって相談にのってくれました。万が一の時にも弊社の立場になって対応してくれると感じ、安心して運用していけるのではないかと思いました。」

野田氏は“ベアメタルクラウド”というカテゴリのサービスであっても、リンクであれば安心して任せられると考え、なおかつ物理サーバを仮想サーバのように手軽に利用できる点にも魅力を感じたことで導入へと至った。

現場の負荷を削減した運用方法とは

事例

2014年の夏頃から移行を開始し、物理サーバを複数台利用中の同社。運用を始めてからの使用感を伺った。「現在は、ベアメタルサーバにハイパーバイザーをインストールして仮想サーバのホストとして構築し、そこに仮想サーバを立ち上げて本番環境用として運用しています。また、別のサーバではスタンバイ機、次バージョンリリース環境用として利用しています。同じように仮想サーバのホストとして構築し、そこに仮想サーバを立ち上げて稼働させています。」

このように、本番用、スタンバイ用、次バージョンリリース環境用として利用することで移行する前に比べて現場担当者の負荷は劇的に下がったという。「今まで、サービスのバージョンアップを行う際、夜中に長時間、稼働を止めて行っていました。0時~6時までの、6時間だけ止めてその中でシステムを作り込み、できる限りのテストをして、ローンチするというような流れでした。とりあえずローンチさせて不具合が出たら都度、対応していくというような流れだったのでサービスの質としてもあまり良くなかったように思います。そこで、リンクベアメタルクラウドへ移行する際、一方は本番環境、もう一方は次リリース用環境として用意し、サービスのバージョンアップを行う際に、ロードバランサーの振り向け先を次リリース環境へ変更するといった運用が可能になり、今まで6時間もかかっていたのが、30分程で完了できるようになりました。また、次リリース環境は、事前に本番と同環境の検証が出来ることで、サービスの質もあがったのではないかと思います。」

コントロールパネルに関しても「見やすく触りやすいと思っています。どこをどう触れば何ができるというのが直感的に分かるというのは非常に助かります。ただ、この操作をしても本当に大丈夫か?他に影響を及ぼさないか?ということに関して少しでも迷ったら、担当の方に連絡してしまいますね。どんな簡単なことでも快く応対してくれるので、ついつい甘えてしまいます笑。」と、使いやすさを評価してくれつつ、どんな小さなことでもフォローするサポート体制を評価してくれた。

当サービスは今後も、機能拡充やマシンのラインアップを追加していきながらも、同社のようにサポート力に期待してくれているユーザの要望に応えるため、しっかりとした体制をとり日々の運用を支えていく。

オープントーン様 構成イメージ

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