物理サーバのプロフェッショナル
ベアメタルクラウドは、仮想サーバと物理サーバの両方のメリットを併せ持つとともに、従来型の専用サーバや仮想サーバのデメリットを解消したサービス。低コストかつ柔軟なサーバ運用を実現します。
CPU性能 | 性能安定性 | 拡張性 | 初期費用 | コスト安定性 | |
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ベアメタルクラウド | radio_button_unchecked | radio_button_unchecked | radio_button_unchecked | なし | radio_button_unchecked |
パブリッククラウド | change_history | close | radio_button_unchecked | なし | close |
プライベートクラウド | change_history | radio_button_unchecked | change_history | あり | radio_button_unchecked |
専用サーバ | radio_button_unchecked | radio_button_unchecked | change_history | あり | radio_button_unchecked |
パブリッククラウドやプライベートクラウドは、仮想サーバ基盤であるハイパーバイザ上で稼働するため、その分のオーバーヘッドが発生します。また、ノードを共有するパブリッククラウドでは、CPUを数倍から数十倍程度、オーバーコミットされているため、他者の利用状況によってはスペック通りの性能が得ることができないケースも多く見られます。
一方、従来型の専用サーバやベアメタルクラウドは、専有で物理サーバが利用できるため、ハードウェアの性能を最大限に引き出すことが可能です。
ノード共有型のパブリッククラウドは、他者の利用状況によって性能にばらつきが発生するため、一定のリソースを割り当てたとしても、常時安定したパフォーマンスを得ることが難しいと言えます。
一方、従来型の専用サーバやベアメタルクラウドは、物理サーバを専有して利用できるため、常に安定した性能を得ることができます。
従来型の専用サーバやプライベートクラウドで構成を拡張する場合は、都度、物理的なハードウェアを追加する必要があるため、スピード感のある拡張は難しいと言えます。
一方、リソースプールを共有するパブリッククラウドやベアメタルクラウドでは、アクセスの状況に合わせてオンデマンドに拡張・縮小することができます。
また、一般的なクラウドサービスでは、サーバ複製やテンプレートからサーバを作成するといったことも可能です。特にベアメタルクラウドでは、仮想サーバ間だけでなく、物理サーバ・仮想サーバ間の複製・データ移行もシームレスに実現しています。
従来型の専用サーバは一般的に月間の利用料とは別に一定の初期費用がかかるケースがほとんどです。また、オンプレミス型のプライベートクラウドでは、自社資産としてサーバやネットワーク機器を購入する必要があるため、専用サーバなどに比べても大きな投資が必要です。
一方、クラウドサービスは一般的に初期費用がかからず、日額や月額の利用料のみで利用可能です。
クラウドサービスの多くはマシン利用料とは別に流量に応じたデータ転送量が発生します。突発的に大きなトラフィックが発生すると想定外のコストが発生してしまう可能性もあるため、この場合は予算の組み直し等が必要になるケースもあります。
一方、リンクのベアメタルクラウドでは、1アカウントあたり月間平均100Mbps(転送量換算で30TB程度)までは無償で利用できることに加え、専有型のサーバは性能が安定しているためサイジングしやすく、コストコントロールしやすいといったメリットもあります。
クラウドサービスを選ぶ際にどのようなポイントに留意をすべきか、また、どのようなポイントで比較をするべきかが重要になります。そのためには、どのようなシステムを作るのかによって、選ぶべきクラウドサービスが見えてきます。
インフラを選定する際にさまざまな要素が要件として挙がります。コストを重視するのか、運用のしやすさなのか、セキュリティなのか、クラウドサービスを選ぶ際にどの要素にフォーカスを当てて考えるべきか悩まれることが多いかと思います。要件を洗い出す前に、まずは「作るシステムが変動するシステムかどうか」を考えてみてください。そうすることで、そのシステムに必要な要件が見えてきます。
例えば、オンプレミスやハウジングなどの環境下では、性能の安定性やセキュリティの安全性は得られても、運用やコスト面での柔軟性は得られません。一方、クラウドサービスでは、一つのノードを共有して利用するパブリッククラウドを利用することでコストや運用面での柔軟性は得られますが、性能の安定性やセキュリティ面に懸念が残ります。さらに、複雑化しているクラウドサービスでは、どのような運用をするかも重要な基準といえるでしょう。それぞれの特長を理解し、「作るシステム」がどのようなものなのかを照らし合わせ、インフラ環境の選択や要件の優先順位を決めることが重要です。