導入事例

株式会社ORATTA

  • コスト削減
  • 安定運用

安定稼働しているゲームのインフラを見直し、ベアメタルクラウドの採用でコスト削減を実現

ORATTA
ORATTA

株式会社ORATTA

代表取締役 上杉健太郎 今井勇樹
事業内容 モバイル向けソーシャルゲームの企画・開発・運用
URL https://www.oratta.net/
利用サービス リンクベアメタルクラウド
ジャンル ゲーム
カテゴリー コスト削減、安定運用
導入前の課題
課題1

リリースからある程度の期間が経過したことから、インフラコストの削減を模索していた。

課題2

サービス停止は機会損失につながることから、安定したインフラを構築する必要があった。

導入後の効果
効果1

リンクベアメタルクラウドに移行することで、コストを約1/3に削減することができた。

効果2

これまでにサーバがダウンしたことはなく、また他のユーザーの影響を受けることもなくなり、安定稼働を実現している。

コスト削減を視野にインフラの見直しを決断

「世界中の人々をつなぐ、歴史に残るサービスをつくりたい」という強い思いで2010年に創業し、「BLEACH 卍解バトル」や「三国志レイヴ」、「クロリス・ガーデン」などといったモバイルゲームを展開しているのが株式会社ORATTAです。2017年4月には「戦国アスカZERO」のユーザー数が120万人を突破するなど、同社が提供するゲームタイトルは幅広いユーザーに受け入れられています。

このモバイルゲームのインフラとして、創業当時はホスティングサービスで物理サーバを利用していましたが、途中からクラウドへ移行し、仮想サーバが使われるようになります。ただ、サービス提供から一定の期間が経過し、必要なリソース量をほぼ正確に把握できる「ケイオスブレイド」と「ドラゴンソリティア」については、サーバインフラをリンクの「リンクベアメタルクラウド」に移行しました。その理由について、株式会社ORATTA メディア事業部 エンジニアリーダーである渡辺淳氏は次のように説明します。

株式会社ORATTA

「これまで弊社では、あるクラウドベンダーのサービスを利用し続けていました。ケイオスブレイドとドラゴンソリティアもそのサービスで運用していましたが、リリースから3~4年が経つことから、よりコストパフォーマンスの高いインフラに移行することを決めました」

リンクベアメタルクラウドへの移行で約30%のコストダウンを実現

移行先となるクラウドサービスを探す中で、渡辺氏の視界に入ったのがリンクベアメタルクラウドだったというわけです。このとき、別のパブリッククラウドサービスも選択肢に入っていたと渡辺氏は振り返りつつ、最終的にリンクベアメタルクラウドを選択した理由を次のように語ります。

「リンクに具体的な要件を伝えて相談したところ、我々が必要とするリソースを従来のクラウドサービスの1/3程度のコストで運用できることが分かりました。これがサービス選定の決め手となりました」

リンクベアメタルクラウドでは、物理サーバにKVMをインストールして仮想サーバを立ち上げられる機能が標準で提供されています。この仕組みを利用し、それぞれのタイトルのWebサーバやデータベースサーバ、memcachedサーバなど、従来は約30台の仮想サーバを使っていたインフラを1台の物理サーバに集約したのです。なお運用においては安定性も重視していたことから、実際には2台の物理サーバを使ってアクティブ/スタンバイ構成で運用されていますが、それでも大幅なコストダウンを果たすことができたと言います。

 もう1つ、コスト削減の観点において大きかったのはネットワーク費用です。多くのクラウドサービスでは、トラフィック量に対して従量制で課金が行われますが、リンクベアメタルクラウドは月間平均100Mbpsまで無料で利用することが可能です。つまり突発的にトラフィックが増えた場合でも、月間平均が100Mbps内に収まっていれば課金は発生しません。

特にモバイルゲームの場合、スパイクと呼ばれる突発的なトラフィック量の増大は珍しくなく、それがネットワークコストの上昇につながります。しかし月間平均であれば、スパイクしても月間の平均が無料枠に収まっていれば課金が発生することがありません。このことから渡辺氏は「リンクベアメタルクラウドのネットワークにおける料金体系は、モバイルゲームに合っていると思います」と言います。

他のユーザーの影響を受けることなく、安定稼働が可能

ただリンクベアメタルクラウドを最終的に選定する前、一抹の不安もあったようです。「物理サーバがダウンしたとき、復旧に30分かかると言われたんですね。障害が発生した後、復旧にそれだけ時間がかかれば大きな機会損失が発生するため、そこを問題視していたんです。それで物理サーバ2台を使ったアクティブ/スタンバイ構成にしたのですが、実際に1年半ほど運用する中でダウンしたことはありません。今はサービス利用前に感じていた不安はなく、安定したサービスだなと感じています。」

従来のクラウドサービスからリンクベアメタルクラウドの移行もスムーズに進み、短期間で切り替えることができました。

「内部ネットワークの利用方法で従来のサービスと若干の違いがありましたが、問い合わせたところ即座に解決策を提示してもらえるなど、対応が迅速で移行においても大きな問題はありませんでした。実は移行対象となったタイトルは、移行する前に利用していたクラウドサービスでの運用を前提に開発していたので、本当に大丈夫なのか不安な部分もありましたが、トラブルらしいトラブルはありませんでした。リンクベアメタルクラウドは癖がなく、ほぼ素の状態の仮想サーバを使えるところがいいですね」

 物理サーバを提供するリンクベアメタルクラウドの利点として語られたのが、ほかのユーザーの影響を受けないという点でした。以前利用していたクラウドサービスでは、特にデータベースサーバにおいて理由の分からないフェイルオーバーが発生することがあったとのこと。その原因は、同じクラウドサービスを利用する他のユーザーにあったようです。しかしリンクベアメタルクラウドの物理サーバであれば、ユーザーごとにリソースを占有する形になるため、こうしたトラブルは発生しません。渡辺氏は「そういったトラブルがなくなったのは大きいですよね。運用においても、ほとんど手間はかかっていないという状況です」と話します。

リンクベアメタルクラウドに移行し、コスト削減を実現しつつ安定したサービス運用も実現できたことで、「今後、新規タイトルのインフラを検討する際、最初からリンクベアメタルクラウドの物理サーバを使って運用するといったことも十分に考えられます」と渡辺氏とお話いただきました。

ケイオスブレイド

ドラゴンソリティア

ORATTA様 構成イメージ

構成例

その他の事例

セットアップ

株式会社セットアップ

  • 安定稼働
  • DB最適化

動画配信システムが求めたサーバインフラとは

シンシア

株式会社シンシア

  • コスト削減
  • 運用効率化

動画配信システムが求めたサーバインフラとは

アルグラフ

株式会社アルグラフ

  • コスト削減
  • 運用効率化

人気ゲーム開発者が「ベアメタルクラウド」を採用した理由とは

オープントーン

株式会社オープントーン

  • 安定稼働
  • 運用効率化

移行前に比べ現場の運用負荷が下がり、サービスの質を上げることにも成功。
安定稼働の勤怠管理システムをリンクベアメタルクラウドで実現

フジテレビ

株式会社フジテレビジョン

  • 運用効率化
  • 作業負担軽減

Yahoo! Mobage Award 2年連続受賞の人気タイトルにとって本当に必要だったサーバインフラとは